バリニーズ
BALINESE



軽やかに動く様子は「神々の住む島、バリ島の踊り子」のイメージです。長い鋭利な三角の顎、長くて細い体型は驚くほどスリムでシャープ。ポイント色の猫、青い目をした甘えん坊、シャムから生まれて異なるのは毛の長さだけです
原産国: アメリカ 発祥年代: 1940年代
毛の種類: 中毛(短毛の部) 毛色: ポイント・カラー
目色: ブルー 体型: オリエンタル(細くて長い)


ショートヘアー
シールポイント
ロングヘアー
ブルーポイント


毛質と毛色
シャム猫から生まれた長毛で、胴体の毛はやや長い程度でシルキーな手触りの一重毛、尻尾には特に長い毛があります。毛色は、「口元、耳、四肢、尾」に濃い色のあるポイントカラーで、CFAではシール、チョコレート、ブルー、ライラックの4色だけが認められています。


歴史
繁殖のスタートは1940年代の大戦後の時期で、シャム猫からごく希に生まれてくる、毛の長い猫を基礎に作出されました。毛の短い猫から毛の長い猫が突然に生まれる秘密は、シャム猫はいろいろな猫種に交配されて新しい猫種の作出に用いられました。例えば、シャム猫とペルシャ猫からヒマラヤンが護生したように、長い毛の猫にも交配されたので、その劣性遺伝が長い毛のシャム猫・バリニーズを生み出したのです。バリニーズは、南国の島「バリ島の踊り子」のイメージが名前の由来ですが、その発祥には関係ありません。


外見の特徴と性格
ボディは円筒形、首、四肢、尾、全てが驚くほど細くて長い猫です。顔型は長くて鈍角なV字の三角形で、大きな耳が広がってシャープさを強調しています。高い鼻筋は長くて真っ直ぐです。ブルーの目はアーモンド形で切れ上がり、オリエンタルムードを感じさせます。活発で愛情豊かな性格、このトロピカルな名前の猫の愛好者は、この猫たちはピーターパンのように子供っぽく成長すると言いますし、ある人はとてもプライドの高い猫だと言います。


シャム猫とは親戚
1.シャム猫からごく希に生まれてくる長毛の猫はバリニーズ
2.シャム猫から生まれる毛色の異なる短毛はカラーポイントSH
3.カラーポイントSHから生まれる長毛がジャパニーズ
この4つの猫種は、ブルーの目色も、顔つきも、スタイルも同じで、ポイントの毛色と毛の長さが異なるだけで、全くの親類関係です。そして、全身に毛色のあるのがオリエンタルですが、目色がグリーンです。


入手のチェックポイント
細長い顔の猫種は下アゴが弱いと、上の犬歯が外から見えるので注意してみてください。まだまだ日本では希少な猫種で、アメリカにおいても数少なく入手は困難ですが、事情に明るい審査員に依頼すると良いでしょう。