エジプシャン・マウ
ＥＧＹＰＴＩＡＮ　ＭＡＵ


「マウ」はエジプトの言葉でネコの意味。野性味を感じさせる筋肉質なボディはやや細身で、古代エジプトのパピルスに描かれた斑点模様（スポット・タビー）の猫に生き写し、アーモンド形の目には寂しさが漂い、飼い主だけを信頼する猫と言われます。
原産国： アメリカ（エジプト） 作出年： 1953年
毛の種類： 短毛 毛色： シルバーなどの斑点模様
目色： 明るいグリーン 体型： セミ・フォーリン（やや細身）


エジプシャン　マウ
シルバー・スポッティッドタビー


毛の特徴
シルバー、ブロンズ、スモークの3つの毛色は、地色からはっきり浮かび上がった斑点の模様（スポット）は、まるで体全体に花びらをちりばめたようです。目の色は明るいグリーン（小さな果実のグースベリーの淡い緑）で、味わい深い魅力を漂わせます。


■歴史
ピラミッドの壁画にはスポット（斑点模様）の家庭猫が描かれているように、その歴史は紀元前1400年の古代エジプトで発祥した「イエネコ」のルーツにまで遡ります。第二次世界大戦後の1953年に、エジプトからもたらされた美しいスポットのメス猫がイタリアの王女に飼われることになり、やがて2匹の子猫を産みました。そこで生まれたオスの子猫を母猫に交配して、現在のエジプシャンマウの基礎が築かれました。1957年、激動する政変によってトロベッキィ王女は米国に亡命しましたが、その腕の中にはマウの猫たちが抱かれていたのです。美しくて心優しいエジプシャンマウは、次第に人々の心を捉え、計画的な繁殖がされて、1977年にCFAで公認されました。


■外見の特徴と性格
やや長めで無駄の無い筋肉質なボディは、やや細身で野性味を感じさせるバランスの良い体型です。顔は全体的にやや丸みのあるくさび形、大きな耳が機敏さを表現して、正面から見た鼻すじは全体に同じ幅です。大きなアーモンド形の目にはちょっぴり寂しさが漂い、オリジナルな表情を見せます。密度と弾力のある被毛にはコントラストのはっきりした美しいスポットが自由に付いています。極めて頭の良い猫で、飼い主にはとても甘えん坊ですが、知らない人には冷たく感じるかも知れません。好奇心が強くいたずらも好きです。


■入手のポイント
成猫になってから暴れん坊では困ります。マウの性格は親猫を見るようにすること、実際に抱いてみることが大切で、専門のブリーダー（繁殖者）から求めてください。