■歴史
古くからビルマ(現ミャンマー)の寺院で飼われていた自然発生の長毛の猫です。寺院で飼育されていた「ビルマの聖なる猫」にふさわしく、足先には純白のタビを履いている猫として神秘さと伝説に包まれています。長い被毛、サファイアブルーの目の色、そして、白い体にポイントの毛色が美しく、非常に貴重な猫として知られていました。1919年、オスとメスの一対の猫がフランスに渡り、フランスの由結ある寺院で大切に飼育されていました。そして、メス猫が妊娠して子猫を産み、次第に数も増えて、最初にフランスで血統登録されたのは1925年です。やがて、この珍しい毛色の猫はヨーロッパ全土に知られるようになり、イギリスでは1966年に認められ、1967年にはCFAにより公認されています。
■外見の特徴と性格
幅広く丸みのある頭、優しい顔つき、丸い目はサファイアのブルーで、鼻すじはわずかに盛り上がっています。ボディは長く、胸幅も広く、筋肉質でがっしりした体型、頑丈そうな太い脚、それぞれの足先には純白のタビを履いています。この猫を駒う人は「性格がおっとりして甘えん坊、気高くて滅多に泣き声を出さない」と自慢しています。
■子猫選びののチェックポイント
日本ではまだ少ない猫種ですが、人気も高く、その愛好者は根強く繁殖をしています。ボディのは長い、しっかりした筋肉で健康な猫。前足のグローブ(白タビ)の線が、まっすぐ横切っている猫を選んでください。繁殖またはショー用の猫を求めるときは、前もってCFA血統書付きの確認と、グローブの確認が重要です。 |