スキフ トーイ ボブテール
ロシア生まれの世界で一番小さな猫です。


世界で一番小さな猫は、短かい尾はちょん切れていたり折れ曲がったりして、短い胴体なのに肩幅が広く分厚い胸をして、見た目よりも重量感があります。丸みのある頭に中位の耳、ブルーの目は大きくバッチリと開いて、いたずらそうに輝いています。
原産国: ロシア 発祥年代: 1980年代の中期
毛の種類: 短毛 毛色: ポイントカラー
目色: ブルー 体型: セミコビー(小型)


スキフトーイボブテールその1
スキフトーイボブテールとマグカップ


毛の特徴
シングル・コートですが、密生して、触るとやや固い毛質です。毛色は白い体色に、耳、口元、四肢、尻尾に濃い色のあるポイントカラーです。成猫になると体色が次第に濃くなりますが、ポイントの色とはコントラストされています。目色は濃いブルー。


歴史
スキフトーイ・ボブテールの歴史はとても新しく、1980年代の中期、ロシアの港町・ロストフ・ナ・ ドヌ市に住んでいたリュドミーラさんは、夕方、仕事の帰り道端で2匹の捨て猫を見つけました。 それは、オスとメスのシャム猫で「スイーマ」と名付けたメスは、とても体が小さく「ミーシュカ」 と名付けたオスはしっぽが短くて曲がっていました。
このペアの猫の間から生まれた子猫たちは、みんな体が小さくて尾に欠陥(曲がったり、チョン切れたりして短かった)があったので、知り合いの猫好きに配られていました。1988年のある日、いままでよりも、もっと小さな体で尾の短いオス猫が生まれて「クーツイイ」(ロシア語で尻尾を失ったと言う意味)と名付けられました。この猫を地元の猫クラブの人々に見せたところ大変驚かれて、この小さなオス猫を基礎にした「世界一小さな猫の品種」を作り出す計画ができたのです。クーツイイはモスクワのキャットショーで大評判になり、マスコミにも取材され、やがて、ヨーロッパのショーにも出陳されて、名誉あるインターナショナル・チヤンピオン(3ヶ国のチャンピオン認定を受ける)の称号を獲得しました。現在、日本には12匹が確認され、熱心なブリーダーによって繁殖活動が続けられています。


外見の特徴と性格
最大の特徴は、成猫になっても平均体重は「メスは2kg、オスは2.3kg」にしかならない、とても小さな猫です。短い胴体ですが肩幅が広く分厚い胸をして、筋肉が発達しているので見た目よりも重量盛があります。短かい尾はちょんぎれていたり曲がったりしています。丸みのある頭に中位の耳、ブルーの目は大きくバッチリと開いて、いたずらそうに輝いています。何にでも興味を示す小さな探検家で、まるで物怖じしないので人も猫もすぐに仲良しになります。肩に乗るのが大好きで、ひょうきんな猫です。


入手のチェックポイント
日本でもスキフトーイボブテールの繁殖をしていますが、まだまだ未知の猫でアメリカにも伝えられていません。とても希少な猫ですから、良い仲間が増やして、繁殖を志してください。