ペルシャ(タビー)
PERSIAN(Tabby)


400年以上の年月を経て長い長い毛の猫が誕生しました。丸く大きく幅広い頭には小さな耳がついて、ぺちゃんとした短い鼻、真ん丸で大きな目をしています。肩幅が広く短い胴体、脚も尾も短い、ずんぐりむっくりの体型です。
原産国: イギリス 発祥年代: 1800年代
毛の種類: 長毛 毛色: 単色、縞、複合色、二毛など多数
目色: カッパー(輝いた銅色) 体型: コビー(太くて丸い短い胴体)


ブラウン・タビー
ブラウン・タビー
レッドタビー
レッド・タビー


タビー・ペルシャの毛色
縞模様のタビー部門には、シルバータビー、ブラウンタビー、ブルータビー、レッドタビー、ク リームタビーなどがあります。最近ではタビー猫のくしゃっとした顔つきと、がっしりした骨格を、他の毛色に交配すること で、新しい近代的なペルシャ猫の繁殖が盛んに行われています。


歴史
400年以上も昔からトルコに伝えられたアンゴラ猫は、ラクダ商人によって貴重品として扱われ、シルクロードを通ってヨーロッパや中国に運ばれました。このアンゴラ猫は、胴体が長く、 被毛はエリ毛と尻尾はフサフサしていましたが体の毛は中位の長さで、このアンゴラ猫に、アフガニスタンなど中近東から来た「胴体が短くて被毛もやや長い猫」が交配され、長い年月を 経てペルシャ猫の原形が誕生しました。やがて、イギリスに渡ったペルシャ猫は、イギリス人により改良されて、現在の華麗なペルシャ猫が作出されました。1871年、世界で初めて開催されたロンドンのクリスタルパレスのキャットショーには、まだらの不鮮明な毛色の長毛の多くがタビーの毛色であったと考えられます。また、この頃から次々に新しい毛色の猫が作出されて、19世紀の終わりにはアメ リカに輸出されました。血統登録がスタートした1896年に、すでに人気のあったペルシャ猫は、その当時から今日まで、血統猫の代名詞になっています。


外見の特徴と性格
血統猫を代表するペルシャ猫は「猫の王様」と形容されています.丸くて大きな頭には、小さな耳がついています。真ん丸で大きな目、ペちゃんとつぶれた短い鼻など、優しさにあふれた表情をしています。短くて太い首、肩幅が広く短い胴体、脚も尾も短い、正方形の体型で、長い被毛が体全体を飾り、特にエリ毛はゴージャスです。静かな性格ですが、じっと見ると愛嬌のある顔の通り、おどけた面をもっています。


入手のチェックポイント
ペルシャ猫の品種のレベルには大きな差があります。ペットで飼うときは、安価で健康な猫、 繁殖やショーを目指すときは、ちょっと勉強してからトップクラスの猫を選んでください。初心者 は信頼できるキャットクラブやブリーダーを選ぶことが近道になります。