日本猫の目色について                


日本猫の目を見ると、血統猫の目のように濃くはっきりした色はありませんが、実に複雑な色を持っています。

金目(黄色)  日本猫の目色には、いろいろな色調が見られますが「金目」は黄色系の目色(黄色から薄黄緑まで)の総称です。

銀目(青) 日本猫の銀目は、淡い灰色がかった青系の色調です。
銀目の猫は白の毛色が圧倒的に多く、近年では混血が進み、まれに飛び三毛などにもあるようです。
また、銀目の猫は難聴が大半ですが、他の感覚が働くので、猫の生活には大きな障害はないようです。

金目銀目 猫の目色の左右が「金目と銀目」になっているもので、大半は白の毛色ですが、まれに飛び三毛や二毛の斑(白が大部分を占めています)にも見られます。

グリーン 日本猫の緑の目は、血統猫と比べると、淡い色で緑がかった感じです。

はしばみ 日本猫の金目は、それぞれに黄色の濃淡の違いがあり、明るい場所や、見る角度によってもわずかに変化しますが、緑がかって見える場合もあります。

すなわち、「はしばみ色」を使うときは、金目のやや薄い色調、琥珀色(こはくいろ)または薄い緑を指す、古風な呼び方です。         

「はしばみ色」という言葉を聞いたとき、鳥のくちばしの薄黄色だと解釈していましたが、大きな辞書を開いてみると、「榛(はしばみ)」は「カバノキ科の落葉樹で、春先に黄茶色の太いひも状の雄花が咲く」と解説されていました。