『二毛』(にけ、バイカラー)

二毛にはいろいろな呼び方があり、古くは「ふたけ」と読みましたが、現在では、覚えやすくするために、「にけ」と読むほうが良いでしょう。また、新しくは二色 (にしき)とも呼ばれますが、これは錦鯉の色からヒントを得たようです。

毛色の組み合わせは、黒白、赤白(赤トラ白)、キジトラ白、サバトラ白がありますが、それらを総称して二毛と呼ばれます。    

斑(ぶち、バンバイカラー)も二毛に入れる場合(飛び二毛、飛び黒、飛び赤とも言われる)がありますが、白の部分が多く、黒や赤の色の部分が極端に少ない場合は、分かり易くするために、二毛とは区別して斑すると統一しています。また、斑を「はん」と呼ぶこともありますが、「ぶち」のほうが響きが良いでしょう。     

この斑の色調は、白の中に頭としっぽに黒または赤などの色がある場合ですが、胴体は白が大部分で、ごく小さな色の模様があっても良いでしょう。

二毛も斑も、模様は、色の部分に白の差し毛が無いこと、楽しいイメージや、ダイナミックな柄が好まれます。また、赤と黒の2色の組み合わせはサビまたはベッコウと呼ばれ二毛には入りません。          

11,黒白の二毛(くろしろのにけ) 

色のバランスは、白の中に黒があるもので、白と黒が半々、または黒の部分が半分以下3分の1程度までが黒白の二毛です。黒の部分には縞の模様や白の差し毛が無いほう美しく見えます。

黒の色の割合が半分以上になると、黒二毛と呼ばれることもあり、さらに、全体の大部分が黒で、腹部の一部や、足先だけが白の場合は、そのまま黒と呼ばれていますが、遺伝的な要素からも黒白の二毛に統一しています。

12,赤白の二毛(あかしろのにけ)      

色のバランスは、白の中に赤(赤トラ)があるもので、白と赤トラが半々、または赤トラの部分が半分以下3分の1程度までが美しい赤白の二毛です。呼び方として「赤トラ白の二毛」も考えられますが、二毛の印象を強めるためには「赤白の二毛」が良いでしょう。 

赤トラの色の割合が半分以上になると、赤二毛になり、さらに、全体の大部分が黒や赤で、腹部の一部や、足先だけに白が入った場合は、そのまま赤(赤トラ)と呼ばれていますが、遺伝的な要素からも赤白の二毛としています。また、赤豹のニ毛もここに含まれています。  



13,キジトラの二毛(きじとらのにけ)      

色のバランスは、白の中にキジトラがあるもので、白とキジトラが半々、またはキジトラの部分が半分以下3分の1程度までがキジトラの二毛です。一般的には二毛とだけ呼ばれますが、分かり易くするために色を限定しています。 

キジトラの色の割合が半分以上になると、キジ二毛、またはシマ二毛とも呼ばれますが、さらに、全体の大部分がキジトラで、腹部の一部や足先だけに白が入った場合も、遺伝的な要素からもキジトラの二毛とします。 


14,サバトラの二毛(さばとらのにけ)



色のバランスは、白の中にサバトラがあるもので、白とサバトラが半々、またはサバトラの部分が半分以下3分の1程度までがサバトラの二毛です。サバトラの色の割合が半分以上になると、サバ二毛、またはシマ二毛とも呼ばれます。さらに、全体の大部分がサバトラで、下腹部の一部や、足先だけに白が入った場合も、遺伝的な要素からもサバトラの二毛としています。








15,黒斑(くろぶち、バンバイカラー)飛び黒    

黒斑の色調は、白の中に頭としっぽにだけ黒がある場合で、胴体は白が大部分ですが、ごく小さな黒の模様があっても良いでしょう。 この斑を二毛に入れる場合は、飛び二毛とも言われますが、白の部分が多く、色の部分が極端に少ない場合は、二毛とは区別して斑にしたほうが分かりやすいと思います。   

また、背中に跨るように斑がある模様は、鞍掛け(くらかけ、くら)と呼ばれます。


16,赤斑(あかぶち、バンハイカラー)飛び赤     

この斑の色調は、白の中に頭としっぽにだけ赤トラがある場合ですが、胴体は白が大部分ですが、ごく小さな赤トラの模様があっても良いでしょう。
胴体の模様は、何かを連想させる模様、例えば、真っ白な中にポツンとまん丸な赤斑があれば「日の丸」などと珍重されます。(黒斑なども同じ)

また、赤豹の斑もここに含まれています。

17,縞斑(しまぶち、バンハイカラー)飛び縞  

キジトラの斑は色の部分がキジトラになった毛色で、サバトラの斑は色の部分がサバトラになった毛色です。判定が難しいので両方を縞斑としています。