『有っても無くても猫の尻尾』 有ろうが無かろうがどっちでも良いこと。役には立たないこと。 |
『男猫が子供を産む』 オス猫が子猫を生むことなど無いように、ありもしないことの例え |
『かつお節を猫に預ける』 わざわざ災難を引き起こすようなもの。 |
『借りてきた猫』 自宅では威張っているような人でも、他所に行くとおとなしくて目立たないこと。 |
『堪忍を猫に教える』 気まぐれな猫に我慢を教えるのに、いかに忍耐が必要かということ。 |
『窮鼠猫を噛む』 猫がネズミを捕らえるのは当たり前でも、追い詰められて絶体絶命になると、ネズミが猫をかむこともある。弱いものを追い詰めるのも、そこそこにしなければ、いつかしっぺ返しで反撃されてしまう例え。 |
『魚を猫に預ける』 どうにでもしてくださいということで、よりによって猫に魚を預けるとは、食べられたと苦情を言うのは預けるほうが悪い。 |
『皿を舐めた猫が咎め負う』 皿に置いていた魚を別の猫が盗んだのに、皿に残った魚の匂いで皿を舐めていると、その猫が悪さをしたことになり咎められる。主犯はまんまと獲物を得て、小者は得るものが無いのに捕まってしまう。 |
『だんまり猫がネズミを捕る』 わぁーわぁー騒いで目立つ人よりも、普段は静かで目立たない人が実際には役に立つ。 |
『猫足』 内側に湾曲した足の形 |
『猫を追うより皿を引け』 食べられては困るものを皿に出して、皿を見張っているより、その皿を隠したほうが簡単である。 |
『猫をかぶる』(猫かぶり) 本当はいたずらで暴れん坊なのに、おとなしいふりをして、本性を隠していること |
『猫も茶を飲む』 分不相応のことを生意気なことの例え |
『猫なで声』 オス猫はメス猫を呼ぶときは、とっても甘い声色になります。このように、いつもと違った優しい声を出すときに「猫なで声を出して・・・」といわれます。 |
『猫にかつお節』 油断ができないこと。大好物なのですぐに餌食や犠牲になりそうで危 険なことの例え |
『猫に経』 ありがたい説教を話して聞かせても無駄なことの例え 「馬の耳に念仏」 |
『猫に小判』 どんなに価値のあるものでも持ち主によってはその価値がわからないこと。持つ人によってはなんの役にも立たないことのたとえ。 「猫に石仏」 |
『猫にもなれば虎にもなる』 相手次第で、おとなしくなったり、時と場合によっては虎のように荒々しくもなる。 |
『猫にマタタビ』 猫の大好物で、手なずける、好かれるために好物を与える。 |
『猫の居場所は屋根の上、鳥の居場所は幹の上』 ものにはそれぞれにふさわしい居場所があること |
『猫の魚辞退』 いえいえ、もう充分いただきましたと遠慮して見せるのに、手のほうが出ていること。 |
『猫の下がり尾』(下がり猫) 昔は、長くて垂れ下がった猫の尻尾は不運を招くと言われて嫌われ、ちょん切られたことがある。これも日本に短尾の猫が広まった一因。 |
『猫の子もただでは貰えぬ』 何を貰うのもお礼が大切 |
『猫の逆恨み』 高いところから下りられずに鳴いている猫を救おうとして、引っかかれてしまったりすること。余計なお節介は無用とのこと。 |
『猫の皿まで兄のもの』 何でもかんでも独り占めしてしまうこと。昔の家督制度では親の財産を長男が独り占めにしたことから。 |
『猫のたたりは七代まで』 猫は魔性を持っているから、猫をいじめたり殺したりすると、後々の子孫にまでたたるぞとの戒め |
『猫の手も借りたい』 役に立たなくても良いから、それでも借りたくなるほど忙しいことの例え。 |
『猫の額』 土地や庭などが狭いときの例え。 |
『猫の前のネズミ』 手も足も出ないですくむこと。絶体絶命、後が無いこと。 |
『猫の目』 猫の瞳孔の開き方が明暗によって著しく変わることから、気持ちやら言い分がくるくる変わってしまうこと。 |
『猫馬鹿坊主』 横座(おうざ)とは部屋の奥の上席、宴席では宴席では主人や目上の人を差し置いて勝手に上座に座る礼儀知らずのこと。『横座に座るはバカか猫』 |
『猫は三年飼っても三日で恩を忘れる』 猫は独立心が強く、人に全てを依存することは無い。恩知らずとか薄情者の例え |
『猫は虎の心を知らず』 小者は大者の考えが分からない。 |
『猫糞』 猫ババ、猫が糞をした後で砂かけをして隠すことから、拾ったものでも知らん顔で自分の物にしてしまうこと。 |
『猫も杓子も』 身分などには関係なく誰でも彼でも一緒に交じり合って、遠慮会釈も無いこと。 |
『猫よりまし』 のんびり何もしないけれど、寝てばかりのねこよりはいくらかましである |
『良く鳴く猫はネズミを捕らない』 口先ばかりで騒ぐものは大抵に実力が無い。 |
参考文献 日東書院「ことわざ辞典」臼田甚五郎、 どうぶつ出版「猫の医・食・住」 |