オーストラリア(アデレート)
インターナショナル・キャットショー


1997年7月
オーストラリアでインターナショナルショーが開催されて、ボクと八重子さんはゲスト審査員で招かれました。他の国からは、CFAのドナ・フラー、チェコスロバキア、南アフリカ、米国CFA、ニュージーランド、オーストラリア、そして日本の2人です。みんなそれぞれの国を代表する猫協会の要職にある肩書きで、八重子さんは日本のCFAディレクター、「ケンジはなんて紹介したら良いか?」と聞かれたので、ボクはすかさず「日本のNo.1ジャッジ」と胸を張りました。


広いショー会場




次の審査場所まで引越しです。



広い広い会場で、さぞかし出陳者も大変だろうと思っていたら、何のことはありません。係りの人がいて、審査台が猫の控えの場所まで移動するのです。

仕度が整うとジャッジが呼ばれて審査をスタートします。


猫は審査台まで助手が運んでくれます。



1人の審査員にアシスタントが5人もつきます。1人はテーブルの脇で書記(クラーク)の役目、3人は審査見習で、猫の出し入れをして、審査台まで猫を運んでくれます。もう1人は何と、審査員が両手を出すと消毒液をかけてくれる役目です。

至れり尽せりで、言葉もありません。


600頭に近いエントリーなので次々に審査をします。



クラス分けもチンプンカンプンでしたが、書記が、この猫とこの猫を比べて・・・次々に指示を出してくれます。審査員にはタイトルも何も知らされないし、成績を表すリボンは、一区切りしたところでマスタークラークが、審査員の評価を基に、いろいろなリボンをかけていきます。

審査員は冷静に黙々と審査を続けるだけで、その場では成績がわからないのですから拍手も何もありません。


翌日、町から2時間離れたブリーダーの家に



審査の翌日は、クラブの役員の自宅を訪問しました。オリエンタルのブリーダーで、写真で見るようなシルバータビーが印象的でした。

この猫を日本に紹介すれば、きっと人気が出るだろうと思いましたよ。