血統登録の見方(CFA)

 



血統書(CFA血統登録証明書に基ずく)
血統書とは、血統猫の戸簿抄本のことです。 猫の名前、生年月日、猫種、毛色、目色、性別、猫の両親、繁殖者、および所有者、国名と地域(都市)が記載されています。



▼キャッテリー・ネーム(猫舎号)
氏に該当するもので、繁殖者の登録ネームが猫の名前の前に付きます。また、新しい所有者の登録ネームは猫の名前の後ろに付きます。

▼猫の名前
CFA血統書では、キャッテリー・ネームの次に付けられます。同一のキャッテリーでは同一の名前が認められない為に、キャッテリー・ネームと名前を一つにすると、それは世界で唯一の血統書になります。

▼登録日
登録猫の生年月日、登録日、所有者変更日が西暦で記入されます。

▼ブリードナンバー(猫種に定められた記号)
各々の血統猫には、猫種別、毛色別、性別(CFAではオスは偶数、メスは奇数)により異なったナンバーまたは記号が規定されています。

▼登録ナンバー
ブリード・ナンバーまたは記号の次に、登録された順番に番号が付けられて、その猫だけの唯一の「登録ナンバー」になります。

▼賞歴
日本の血統書では、チャンピオンやグランド・チャンピオンの称号が猫名を含めて赤字で記載されるのが一般的です。CFAでは、猫の氏名の前と最後に略字でタイトルが記入されています。

▼ブリーダー(繁殖者)
登録する猫を繁殖した人の氏名。

▼オーナー(猫の所有者)
繁殖者、または新しい所有者の名前と国名、地域(都市)が記入されます。



タイトル・英語の略字(CFA)

▼CH(チャンピオン)
オープンクラスで6本のウイナースリボンを獲得する。
(手続きが必要・経費は3000円前後)

▼GC(グランド・チャンピオン)
チャンピオンクラスで同じチャンピオン200頭に勝つこと。
(登録は無料で自動的に送付される)

▼PR(プレミア)
避妊去勢のクラス。6本のウイナースリボンを獲得する。

▼GP(グランド・プレミア)
プレミアクラスで75頭のプレミアに勝つこと。

▼NW(ナショナル・ウイナー)
米国を中心に、年間ランキングに入賞した猫に与えられる称号。

▼RW(リジョナル・ウイナー)
日本を含め、各リジョン(地域)の年間ランキングに入賞した猫に与えられる称号。

▼DM(デイステイングウイシュド・メリット)
台メスは5頭、種オスは15頭のグランド・チャンピオンの瓢こなります。

(この称号は、猫の名前の後に付けられます)

日本の血統書は各クラブが発行して、曾祖父母まで記載されるのが一般です。CFAでは、両親までの登録書が発行され、祖先の証明には繁殖者自身が5〜7代祖までをタイプする、個人の証明(サイン)を信用する方法が取られ、さらに血統登録を申請できるのは、原則として繁殖者に限られています。

初心者の方が新しく子猫を求めるときは、特に繁殖を目指すときは、どんな血統書が添付されるのかを前もって確認してください。また、日本の血統書でCFA登録をするには「JPCU血統書」のように、4代の祖先が記された血統書が大切です。



血統書について(初心者の方に)

一般的に「血統書」と称されるのは、猫名、猫種、毛色、生年月日、両親および祖先、繁殖者、所有者など必要事項がが記されて、いろいろな発行団体によって登録された書類です。ただし、その血統書がCFA発行のように世界的に認められているのか、日本国内だけで認められるのか、個人(個人が団体を名乗り発行する血統書も多数あります)が認めているものか、繁殖を目指す方にはとても重要な意味を含んでいます。

日本とアメリカでは血統書に対しての解釈が異なり、世界に通用するアメリカkCFAでは「血統登録証明書」certificate of registration(CFAナンバー)、「団体の発行する血統図証明書」pedigree、「個人証明する血統図証明書」pedigreeなどがありますが、日本では「血統登録証明書」および「団体の発行する血統図証明書」を総称して「血統書」と呼び、「個人証明する血統図証明書」は、一般に「血統図」として私的な書類として認識されています。すなわち、日本では血統書を発行するのに、AAAでもBBBでも団体名を名乗り、印を押した血統図を発行すれば、一般的には「血統書」とされるようです。(ここではその是非は問いません)




引用文献
ネコ百科シリーズ「ネコの種類と選び方百科」成文堂新光社(高野賢治著)