入手の方法


どこへ行けば子猫と出会えるか
血統猫は、日本ではペットショップが仲介して売買されることが多いのですが、欧米ではブリーダーから直接購入することが常識です。

ペットショップを選ぶポイント
プロとしての知識を持った店、アフターケアの万全な店、責任のがれをしない店を選ぶ必要があり、実際面では、店主や店員さんの人柄と応対が決め手になります。

キャットショーの見学
トップクラスの血統猫が数多く出陳されていますので、気に入った猫種を見つけて、直接、ブリーダーに子猫購入の希望を伝えたり、出産予定などの情報を得ることができます。 (ブリーダーの広告、キャットショーの予定は月刊「CAT's」などに掲載されています)

キャットクラブや審査員からの紹介
初心者にお勧めできますが、猫の世界は狭いので、この場合は1ヶ所に依頼することが大切で、あちこちに声をかけているとトラブルの原因にもなり、それほど親身になって探しては貰えません。一般的に仲介料は決まっていませんので、子猫のトレードが決まったら、クラブに入会するとか、価格の10%程度のお礼をすると良いでしょう。血統猫を無料でトレードすることは、よほどの理由と信頼関係が無ければ、後々にトラブルになることがありますし、ブリーダーとして無責任なケースも多いようです。


グレード(タイプ)は?
一般的にタイプ分けは3つに大きく区分されます。タイプの選択は、

ペットショップなどで売られているペット・タイプ
健康と性格を重視する。ブリーダーから求める場合は安価ですが、去勢・避妊が条件であったり、繁殖不可の条件がつけられることが多い

繁殖用のブリード・タイプ
本来は、スコティッシュの立ち耳など、繁殖に必要だがショーには出せない猫に使う言葉ですが、言葉だけが一人歩きして、猫の価格の中間的な値段のように通用しています。

ショーで勝ち負けを競うショー・タイプ
ショーに出せる猫をショータイプとする繁殖者、ショーで優秀な成績を獲得できるレベルの猫をショータイプとする繁殖者、その区分には何らかの基準はありません。 (このタイプを選別するのが繁殖者自身の場合は、それぞれの思惑なので、信頼できるかどうかがポイントになります)


オスを選ぶか?メスを選ぶか?
猫が大人になったときのことを考えなければなりません。

ペットとして飼うなら、断然、オス猫をお勧めします。 生後5〜6ヶ月で去勢すればスプレイもしないので万全でしょう。

1度でも子猫を生ませたいのならブリード・タイプ以上のグレードの高いメス猫を選びます。この場合はブリーダーから直接に子猫を買い求めますが、繁殖する目的をはっきり伝えることが大切です。

ショータイプの子猫を選ぶのは、初心者にはとても難しく、良心的で実績の有るなブリーダーに出会うことが一番の近道になります。

キャットショーだけを意識すると、2番手の子猫ばかりを買わされたり、人との付き合いにくたびれたりする結果を招くようですから、初心者がショーで勝つためには、スタンダードや猫の手入れなどを自分自身で勉強しなければなりません。

いずれを選ぶにしても、実際に子猫を求める前に、いろいろな条件を考えて、オスかメスか、そのグレードをはっきり決めておくことが大切です。




引用文献
ネコ百科シリーズ「ネコの種類と選び方百科」成文堂新光社(高野賢治著)