交配のアドバイス

 



種オスの選び方
一般的にメス猫が交配相手のオス猫を選びますが、最近では、優秀なオス猫のオーナーは知らない飼い主のメス猫に交配することが少なくなっています。 掛かりつけの獣医さんやペットショップは、紹介してくれると思いますが、結局は人と人の繋がりで交配の種オスが選ばれるようです。 キャットクラブに入会して、猫友達を増やすことが良い種オスを見つける近道になるでしょう。


優秀な種オスの条件

  1. 血統的に優秀であること(血統書のタイトルの基準は、それぞれのクラブで異なるので、一つの目安にはなるかもしれませんが、代代の祖先の血筋を調べることが大切です)
  2. オス猫自身が優秀であること(キャットショーの成績、やはり目安はタイトルですが、ショーの見学などでは、その猫自身と同時に父親に関心を持ってください)
  3. 交配がはじめての猫は、経験豊かなオス猫を選んでください。
  4. 専門書などには、インブリードとかラインブリードとか書かれていますが、大抵の猫種はインブリードが進みすぎていると思います。数少ない猫種は仕方ない場合もありますが、なるべく遠い血統を選んでください。
  5. 初心者が優秀なオス猫を選択するのは、思っているよりも難しいようです。信頼できるブリーダーや審査員に紹介してもらうのが近道かもしれません。(猫ヒゲは交配の紹介はお断りする場合が多いです)
  6. 数多くの猫を飼育するところは敬遠するのが賢明です。



交配の取り決め

  1. 交配料はオス猫のグレードによって決められますが、一般的には5万円〜10万円、世界ランキングの猫では10万円以上のようです。
  2. 初めてのメス猫は交配を受け付けなかったり、受胎しないケースもあるので、再交配することになりますが、このケースでは再交配の料金はかかりませんが20%程度の礼金を預かり料として支払うと良いでしょう。(2回以上は、断られる場合もあります)
  3. 不測の事故に関しては、両者の話し合いが大切です。(猫の交配は猫任せの部分が多いのです)
  4. 全ては口約束ではなく、取り決め書を用意しておくとトラブルが少ないようです。(交配の念書を用意してあった場合は、文面を確認して署名してください)
  5. 交配相手が決まったら、連絡を密にすることがお互いに知り合うことになります。



交配のための準備

  1. メス猫は交配の前に必ず獣医さんの健康診断を受けて、体調を整えてください。(少し早めでもワクチン接種、できれば白血病のワクチンもお勧めします)
  2. 発情の気配があったらシャンプーすることも大切です。(必ず爪を切ること、皮膚病やノミ、耳ダニのチェックも万全に)



交配から帰ってきたら

  1. とにかく疲れているのですから、お気に入りの場所で好きなだけ休ませてください。(シャンプーは禁止です。どうしてもの場合は帰宅後3日頃です)
  2. ヒルズ・サイエンスダイエットなどの栄養バランスの良いフードを与えているなら、そのまま同じフードを1ヶ月は続けて、妊娠後期には子猫、母猫用のグロース・フードに切り替えます。(ここでカルシウムやビタミンの添加は食欲不振など逆効果になります)
  3. 心配のあまり、度々獣医さんに行くのは猫にストレスを与えるので止めましょう。
  4. 胎児の数は交配後55日を過ぎてから、超音波またはレントゲンで調べます。